鬱憤Indignation

アラサーロスジェネ女子の本音

好きな物を諦めた日

このエントリーをはてなブックマークに追加

小学校の頃吹奏楽部に入って、フルートを吹くのが夢だった。

 

中学校で念願の吹奏楽部に入って、

フルートパートに私ともう一人同じ小学校の女の子が入った。

何回か音だしの練習をしてピッコロとフルートの音だしテストで、

彼女の方が難しいピッコロの音を出せたので私がフルートになった。

そこからなんかイジメがはじまった。

 

パートの決まった次の日の朝に朝一のバスで学校に来たら、

机の上が黒板消しの粉で真っ白になっていて、綺麗な机に

コンパスかなんかで【死ね】って彫られてた。

ビビリな私はそれでもう心臓がバクバクしてどうしていいかわからなかった。

とりあえず、黒板消しの粉を水ぶきしてふいて机を綺麗にしたけれど。

今思えばそのままにしておけば良かったかなって。

問題になってくれた方が色々動きやすかったと思うから。

まぁ、思春期は色々怖くなって隠したくなっちゃうんだけど。

 

やった人の目星はついている。

でも本人は相変わらず私にニコニコしているので、

私も合わせて対応していたらフルートパートの3年の先輩の態度がガラッと変わった。

彼女の親戚って言ってたから彼女が何か言ったのは明白だったけれど、

2年の先輩がいるからなんとか頑張っていた。

彼女は自分の実力でピッコロになったし、

自分も頑張って彼女に認めてもらえる奏者になろうなんて思っていた。

でも、その2年の先輩もしばらくして態度が変わった。

吹き方について聞いても教えてくれないし、

以前顧問の先生がわからない事があったら聞きにきてと言っていたから、

最後の綱で先生のところに聞きに行ったら、

 

「先輩に聞いたら?」

 

出来ないから聞いてるんですと言えるはずもなく、

わかりましたといいつつ先輩の音階を耳でなんとか追いながら

黙々と練習していたと思う。

文化祭での練習と校内新聞の担当に選ばれた事で多忙になり、

それでも頑張っていたんだけど、文化祭前日に高熱が出て

一生懸命頑張っていた文化祭の出し物も出られず、

インフルエンザで1週間休んでしまった。

なんかこの時にもうダメだと思って学校に出て初日に退部届けを出した。

届出はなんなく受理されて、彼女は念願のフルートになった。

もうその時に一生懸命頑張っても結局はこうやって他人が

滅茶苦茶に自分の領域を奪って行くんだと悟った感じがする。

 

後日、自分の吹奏楽の友達が犯人について教えてくれて、

やっぱり彼女が犯人だということがわかった。

そして、その他の小学校からの取り巻きだった女子も

実行犯だってこともわかった。

吹奏楽部にいたのは10ヶ月だったけど、

残りの2年彼女のフルートは聴きたくなかったし、

彼女にも話しかけて欲しくなかった。

辞めた時はなんで辞めたのまで言って来たから。

白々しいし本当に何も言えなかった自分をひっぱたきたい。

清楚で可愛いの猫を被った鬼だと私は彼女を見ていつも思っていた。

早く剥がれてしまえといつも思っていた。

 

昔の思い出は大人になって本人に会ったら笑い飛ばせるとか言うけれど、

私の中では今も深い深い傷になっている。

彼女の件があって性格もだいぶ歪んだ。

だから彼女に会うような同窓会も行きたくない。

私が大好きだったフルートを嫌いになってしまった原因を見たくないから。

願わくば彼女が不幸にした私以外の人が幸せになっていますように。

 

トピック「今だから言えること」について