鬱憤Indignation

アラサーロスジェネ女子の本音

新しいもの古いもの

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今迄生きてきた中で自分の周りの建物だとか仕事とか、

家族のあり方だとか色々な変化があって、

日々めまぐるしくその流れの中に無理矢理巻き込まれている気がする。

そんな中でちょっといいなって思った事。

 

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photo by stockvault http://www.stockvault.net

 

 

子供の頃によく行っていたデパートがあって、

今はだいぶ人気もなくなって地元の人が

ちょいちょい利用する感じのデパートに久々に行った。

 

中もだいぶ古くなっていて、

大型の仕掛け時計というのかな人形が出てくるタイプの。

あれもそんなに起動しなくなったみたいで、

大人気だったゲームコーナーもフードコートも

飲食店街も縮小されているようなそんなデパート。

 

でも当時はなかった100均が出来ていたりとか、

リラクゼーションのお店が出来ていたりだとか、

そういう発見もあったりして、

昔の懐かしさと今の新しさがあってすごく面白かった。

 

一番良かったと思ったのはフードコート。

当時なかなか買ってもらえなかったワッフルコーンの

バナナがのったりしてるちょっと豪華なソフトクリームを

自分で購入して食べた時に自分が大人になって食べられたという

満足感と子供の頃に食べた懐かしい味が自分の中で

ピッタリハマった感じがした。

 

個人的な意見だけれど、

日々生きている中で昔と今では今の方がすごく

生きていくのが難しいと思う。

 

実際自分も兄弟の結婚で実家住まいの居心地が悪くて、

自分の家なのにリラックスできない事が多くなってきて、

そこで初めて自分の居場所がない事に気づいた。

 

だから自分がここにいてもいいっていうそういう確証が持てるような場所。

そういうの大切なんだなと思う。

大人になるとなぜだか建前ばかりが先行して、誰も本当の事を言わなくなるし、

周囲の環境に流された自分をリセットできる場所はなくちゃいけない。

自分が潰れてしまわない為にも。

 

今回何気なく立ち寄った場所だけど感じた事は、

新しいものだけが変化をもたらすんじゃなくて、

古いものだからこそ原点回帰できたり自分を取り戻せるんじゃないかなと思う。

 

最近は新しいものの情報だけが取り上げられて、

古いものを淘汰するような風潮ができあがりつつあるけれど、

古くなったからすぐ新しいものに変えるじゃなくて、

古いものだからこそ工夫して上手に使ったり、

その年代に合わせて変化して行ければいつだって需要は生まれるし、

そこに人は集まるんじゃないかな。

 

すぐに新しいものに変えるんじゃなくて、

使ったものに対して感謝できるような心のゆとりが持てたらいいなと思う。